Jira(ジラ)には、システム全体を管理する「管理者権限」と、実際にツールを利用する「アプリケーション・アクセス権(ライセンスの割り当て)」の2つの階層があるため、このようなことが起こります。
1. 現在の状態の正体
今のあなたは、「建物の管理責任者(鍵は全部持っている)」ですが、「入居者(利用者)」としての登録がされていない状態です。
- できること: ユーザーの追加、設定の変更、ライセンスの管理など(管理画面での作業)。
- できないこと: プロジェクトの作成、タスク(課題)の作成・編集、ボードの閲覧など。
Jiraはユーザー数に応じて料金が発生するため、管理者であっても「利用枠(ライセンス)」を消費する設定にしていないと、実務機能には触れない仕組みになっています。
2. プロジェクトを作成できるようにするための手順
プロジェクトを作成するには、まず自分自身に 「Jira Software」などのアプリケーションへのアクセス権 を付与する必要があります。
- 画面右上の 「歯車アイコン(設定)」 > 「ユーザー管理」 をクリックします。
- ユーザー一覧から 「自分のアカウント」 を探してクリックします。
- 「アプリケーションへのアクセス」 または 「製品」 のセクションを確認します。
- 「Jira Software」(または利用したい製品)のチェックボックスをオンにします。
- これにより、ライセンスが1枠自分に割り当てられます。
- これで、トップ画面に戻ると「プロジェクトの作成」ボタンが表示されたり、プロジェクト一覧が見えるようになります。
3. なぜこんな設定になっているのか?
これは主に「セキュリティ」と「コスト」のためです。
- セキュリティ: 「設定だけをいじるIT管理者」が、現場の機密情報(タスクの中身)を不用意に見られないように切り分けています。
- コスト: 管理者が現場の作業をしない場合、その分のライセンス料を節約できるようにしています。
現在の状況を整理すると、あなたは「ユーザーを招待したり管理したりする権限(User Access Admin)」はあるものの、自分自身を含む誰に対しても、一般ユーザー(User)以上の権限や製品アクセス権を与えることができない状態にあります。
これは、Jiraの管理階層における「権限の壁」に突き当たっている状態です。
1. なぜ「User」しか選択できないのか?
Jira(Atlassian製品)の管理権限には、主に以下の3段階があります。
- Organization Admin(組織管理者): 最強の権限。支払い、全製品のアクセス権、他の管理者の任命などすべてが可能。
- System / Product Admin(システム/製品管理者): Jiraの設定やプロジェクト作成が可能。
- User Access Admin(ユーザーアクセス管理者): ← 今ここ
- 役割:既存の枠組みの中でユーザーを管理する「受付担当」。
- 制限:自分が持っている以上の権限を他人に与えることはできません。 また、製品ライセンス(枠)を増減させることもできません。
つまり、今のあなたは「一般ユーザーの枠の中で人を出し入れする権限」のみを与えられており、プロジェクトを作成するような「管理者(Admin)」という上の階層への扉が閉じられている状態です。
2. プロジェクトを作成するための唯一の解決策
残念ながら、今のあなたの画面操作だけで「プロジェクト作成」を可能にすることはできません。
解決するには、さらに上の権限を持つ 「Organization Admin(組織管理者)」 または 「Site Admin」 に以下の2点を依頼する必要があります。
依頼内容:
- 製品アクセスの付与: 自分のユーザーに「Jira Software」のアクセス権を付けてもらう(これでJiraが使えるようになります)。
- ロールの昇格: プロジェクトを作成したいので、ロールを「Product Admin(製品管理者)」または「System Admin」に変更してもらう。



