プロジェクト管理ツールの代名詞とも言える「Jira」。特にIT業界では「Jiraなしの仕事は考えられない」という声も聞かれます。しかし、多機能ゆえに「難しそう」というイメージを持たれがちです。
この記事では、Jiraの基本概念から、なぜこれほどまでに支持されているのかを分かりやすく紐解きます。
1. Jiraとは?
Jiraは、オーストラリアのAtlassian(アトラシアン)社が開発した、アジャイル開発に強いプロジェクト管理・タスク管理ツールです。
元々はバグの追跡(バグトラッキング)を目的として作られましたが、現在はソフトウェア開発だけでなく、マーケティング、人事、法務など、あらゆるチームのプロジェクト管理に利用されています。
2. Jiraを理解するための「3つの基本単位」
Jiraを使いこなすには、まず以下の3つの言葉を覚えるだけでOKです。
① 課題(Issue)
Jiraにおける最小単位で、1つの「タスク」のことです。「バグの修正」「新機能の開発」「記事の執筆」など、やるべきことをすべてこの「課題」として登録します。
② プロジェクト(Project)
「課題」をまとめる大きな箱です。例えば「アプリ開発プロジェクト」「2025年採用プロジェクト」のように、目的ごとに作成します。
③ ワークフロー(Workflow)
課題が作成されてから完了するまでの「流れ」です。「未着手 → 進行中 → レビュー中 → 完了」といったステータスを定義し、今タスクがどこで止まっているかを可視化します。
3. Jiraの最大の特徴:柔軟な「ビュー」
Jiraは同じデータでも、チームの好みに合わせて見せ方を変えることができます。
- カンバンボード: タスクをカード形式で並べ、ドラッグ&ドロップで進捗を動かします。全体像の把握に最適です。
- スクラムボード: 「スプリント(短期間の区切り)」ごとに計画を立て、開発サイクルを回すチームに最適です。
- タイムライン(ロードマップ): 複数のタスクの期間を横棒グラフで表示し、スケジュールの重なりを管理します。
4. なぜ世界中のチームがJiraを選ぶのか?
強力な検索機能(JQL)
「Jira Query Language (JQL)」という独自の検索言語を使い、「先週クローズされた、優先度高の、山田さん担当のタスク」といった複雑な条件で瞬時にリストを作れます。
圧倒的な外部連携
Slack、GitHub、Microsoft Teams、そしてGoogle Driveなど、数千種類の外部ツールと連携できます。例えば「GitHubでコードをプッシュしたら、Jiraのステータスを自動で完了にする」といった自動化が可能です。
高いカスタマイズ性
入力項目を自由に追加したり、独自の自動化ルール(Automation)を作成したりできるため、チームの独自のルールにツールを合わせることができます。
5. Jiraの主な製品ラインナップ
Jiraには用途に合わせた複数のエディションがあります。
- Jira Software: ソフトウェア開発チーム向け。アジャイル機能が満載。
- Jira Service Management: 社内ITヘルプデスクや顧客サポート向け。
- Jira Work Management: マーケティングや人事など、ビジネスチーム向けに最適化されたシンプルなUI。



