GitHubでソースコードは管理しているけれど、タスク管理はJiraやTrello、はたまたExcelで行っていませんか? 「GitHub Project (v2)」を使えば、Issue(課題)やPull Requestと密接に連携した、最高にスムーズな開発フローが手に入ります。
1. GitHub Projects (v2) とは?
GitHubのレポジトリや組織(Organization)単位で作成できる、次世代のプロジェクト管理ツールです。 最大の特徴は、「データの持ち方」と「見せ方(ビュー)」が完全に分離されていること。1つのタスクリストを、ある人はカンバンで、ある人はガントチャート(ロードマップ)で、同時に確認できます。
2. ここが違う!v2の強力な3つのポイント
① 「カスタムフィールド」で自由自在に管理
「優先度」「難易度」「見積工数」「ターゲットリリース日」など、好きな列(フィールド)を自由に追加できます。これらはテキストだけでなく、数値、日付、単一選択(シングルセレクト)から選べるため、チーム独自のルールで運用可能です。
② 多彩な「レイアウト」を一瞬で切り替え
同じデータに対して、複数の「View(タブ)」を作成できます。
- Table(テーブル): スプレッドシートのように大量のタスクを一括編集。
- Board(ボード): いわゆるカンバン形式。進捗状況の可視化に最適。
- Roadmap(ロードマップ): 日付フィールドを使い、タイムライン(ガントチャート)形式で表示。スケジュールの重なりを一目で把握。
③ ワークフローによる自動化(Workflows)
「Issueがクローズされたら、プロジェクトのステータスを『Done』に動かす」「PRがマージされたらアーカイブする」といった自動化が、コードを書かずにGUI上で設定できます。これにより、「実態(コード)と管理表がズレる」というストレスが激減します。
3. GitHub Projects (v2) の始め方
- GitHubの上部メニュー [Projects] ➔ [New project] をクリック。
- テンプレート(Table, Board, Roadmapなど)を選択。
- [Add item] から、既存のIssueやPull Requestを検索して追加。
- 右上の [+] ボタンから「Custom field」を追加して、独自の管理項目を作る。
4. プロが教える!便利な活用テクニック
グルーピングとフィルタリング
例えば、「担当者ごとにグループ化」して表示したり、「特定のラベルがついたIssueだけを表示」するフィルタリングが非常に高速です。自分専用の「マイタスク・ビュー」を作っておくのがおすすめです。
ショートカットキー(Command Palette)
Ctrl + K(Macは Cmd + K)でコマンドパレットが開き、マウスを使わずにステータス変更やビューの切り替えが可能です。エンジニアにとって、キーボードから手を離さずに済むのは大きなメリットです。
複数リポジトリの横断管理
v2はリポジトリに縛られません。バックエンド、フロントエンド、インフラなど、複数のリポジトリに散らばったIssueを1つのプロジェクトに集約して管理できます。
「Bulk import(一括追加)」機能
GitHub Projects (v2) における「Bulk import(一括追加)」機能は、大量の Issue や Pull Request を効率的にプロジェクトボードに登録するための非常に便利な機能です。
1. プロジェクト画面からの一括追加(Add item from repository)
プロジェクトの画面から直接、特定のリポジトリにある複数の Issue を検索して一括で追加する方法です。
- 操作手順:
- プロジェクト画面の下部にある
Add item(または+ボタン)をクリック。 - 「Add item from repository」 を選択。
- リポジトリを選択し、追加したい Issue や PR にチェックを入れる。
Add selected itemsを押すと一括で登録されます。
- プロジェクト画面の下部にある
- ポイント: 検索窓に
is:issue is:open label:bugなどのフィルタを入力することで、特定の条件に合うものだけを絞り込んで一括選択できます。
2. リポジトリの Issue 一覧からの一括追加
GitHub のリポジトリ側にある「Issues」タブから、プロジェクトへ流し込む方法です。
- 操作手順:
- リポジトリの [Issues] タブを開く。
- 追加したい Issue の左側にあるチェックボックスを選択(一番上のチェックで全選択も可能)。
- 右上に表示される [Projects] メニューをクリック。
- 追加先のプロジェクトを選択する。
- ポイント: 一度に最大 25件(1ページ分)まで一括で操作できます。
3. URL 貼り付けによる一括追加(マジックペースト)
意外と知られていない、最も手軽な方法です。
- 操作手順:
- 追加したい Issue や PR の URL をコピーします(複数行まとめてコピーしてもOK)。
- プロジェクトのテーブルビューの一番下の行(
Add itemの場所)にカーソルを合わせ、Ctrl + V (Macは Cmd + V) で貼り付けます。 - Enterを押すと、URLが解析され自動的にプロジェクトアイテムとして登録されます。
- ポイント: メモ帳などで URL リストを作っておけば、それを貼り付けるだけで一瞬でインポートが完了します。



