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Snowflakeにおけるウェアハウスの分離

💡 ウェアハウスを分けて作成する主な目的

ウェアハウスを分ける最大の目的は、「リソースの競合を防ぎ、利用シーンごとにコストと性能を最適化すること」です。Snowflakeのウェアハウスは、ストレージとは独立したコンピューティング層であるため、用途ごとに分けることで、以下のメリットが得られます。

1. リソースの競合の回避(最も重要)

異なるタイプのワークロードが、同じコンピューティングリソースを奪い合うのを防ぎます。

シナリオ発生する問題解決策(ウェアハウス分離)
ETL/データロードとBI分析が競合データロードや変換(ETL)といった重い処理が実行されると、BIダッシュボードのクエリやレポートの応答時間が遅延する。ETL専用ウェアハウスBI専用ウェアハウスを分ける。これにより、BIユーザーの体験を犠牲にすることなく、ロード処理を継続できる。
急なアドホック分析と定期レポートが競合データサイエンティストによる複雑で予期せぬアドホッククエリが、毎朝実行される重要な経営レポートの処理を遅延させる。アドホック分析用ウェアハウス定期レポート用ウェアハウスを分ける。重要なレポートは安定したリソースで実行を保証する。

2. コスト管理と利用者の特定

ウェアハウスごとに利用状況やコストを追跡しやすくなります。

  • コストの見える化: ウェアハウスごとに使用量(クレジット消費)を集計できるため、「どの部門(またはどの用途)が最もコストを消費しているか」を正確に把握できます。
  • 予算の適用: 部門やプロジェクトごとにウェアハウスを割り当て、クレジット使用量の上限を設定し、予算超過を防ぐことができます。

🛠️ ウェアハウスを分けるべき具体的なシナリオ

シナリオ 1: ワークロードの種類による分離

ワークロードの種類推奨サイズ
ETL/データロード (大規模なデータ変換)処理するデータ量に応じて大きめ(Medium~Large)に設定し、オートサスペンドを短めに設定する。
BI/ダッシュボード (高速な応答時間が必要)小さめ(X-Small~Small)に設定し、クエリの待ち時間を短くするため並列処理を許可する。
アドホック分析 (データ探索やデータサイエンス)ユーザーの要求に応じてサイズを柔軟に変えられるように、自動スケールを有効にしておく。

シナリオ 2: サービスレベルの要件による分離

  • 本番環境と開発/テスト環境の分離:
    • 本番ウェアハウス: 高速・高可用性を保証するため、大きなサイズやマルチクラスタ構成にする。
    • 開発/テストウェアハウス: コストを抑えるため、普段は最小サイズ(X-Small)にしておき、利用がないときはすぐにサスペンドする。
  • 優先度の高いジョブの隔離:
    • 経営層向けのダッシュボードやSLA(サービスレベル合意)が厳しい処理のために、他の処理が影響しない専用のウェアハウスを確保する。

シナリオ 3: ユーザー部門による分離

  • 部門専用ウェアハウス: 営業部門、マーケティング部門、財務部門など、部門ごとに独立したウェアハウスを割り当てることで、部門ごとの予算管理とリソースの公平な利用を実現します。