メジャー(Measure)とディメンション(Dimension)は、データ分析やBI(ビジネスインテリジェンス)ツールにおいて、データを整理し、分析するための最も基本的な二つの構成要素です。
これは、あなたがデータを「何を数えるか・計算するか」と「何で切り分けるか」に分ける考え方だと理解してください。
📊 メジャー(Measure)とディメンション(Dimension)の解説
1. メジャー(Measure):何を計算するか
メジャーは、「計算したいもの」「集計したい数値」を指します。KPI(重要業績評価指標)や分析の結果となる数値です。
| 項目 | 例 | 特徴 |
| 定義 | 集計される数値。データに対して算術演算(合計、平均、最大、最小など)が適用される要素。 | 常に計算が必要です。そのままでは意味がなく、集計されて初めて価値を持ちます。 |
| 具体的な例 | * 売上高 (合計) * 顧客数 (件数) * 利益率 (計算式) * 在庫量 (現在値) * 平均単価 (平均) | セマンティックレイヤーでは、これらのメジャーに**「売上高 = 注文金額の合計」**といった厳密な定義(ビジネスロジック)を与えます。 |
2. ディメンション(Dimension):何で切り分けるか
ディメンションは、**「分析の切り口」「属性」「分類」**を指します。メジャーを集計・分類するために使われる要素です。
| 項目 | 例 | 特徴 |
| 定義 | 分類・グルーピングに使われる属性。それ自体は集計されないことが多い。 | 計算の基盤であり、メジャーの数値に**コンテキスト(文脈)**を与えます。 |
| 具体的な例 | * 日付 (年、月、日) * 地域 (国、都市) * 顧客名 (氏名、ID) * 製品カテゴリ (衣料品、食品) * 担当営業 (氏名) | **「どの地域で」「いつ」「どの製品の」**売上高を見るか、という分析軸を決定します。 |
🍽️ 例:レストランの売上分析
この二つの要素の関係を、レストランの売上データで考えると分かりやすいです。
| 質問 | 答え | 役割 |
| 何を計算したいですか? | 50,000円 | メジャー (売上高の合計) |
| 何で切り分けたいですか? | パスタ、ピザ、2025年12月 | ディメンション (製品カテゴリ、注文日) |
分析例
| ディメンション (切り口) | メジャー (計算結果) |
| 製品カテゴリ | 売上高合計 |
| パスタ | 15,000円 |
| ピザ | 20,000円 |
| サラダ | 5,000円 |
| 合計 | 40,000円 |
セマンティックレイヤーの役割は、この「売上高」が誰が見ても同じ計算方法で定義されていること(例: 割引後の金額か、税込みか)を保証することです。



